2006年 04月 12日
軸足を巡るせめぎあい。
 ここのところの、米国との集団的自衛権による軍事国化を是認する意見の台頭、近隣諸国への優越意識と差別発言、靖国参拝問題等から来る混乱を見るにつけ、これらは、軸足をこれまで通りアメリカに置き、強大な軍事力をバックに在亜欧米人(所謂「名誉白人」)としてアジアをコントロールしていくのか、もしくは軸足をアジアに移し、地域の中で共存の道を歩んでいくのか、その二つの間での大きなせめぎあいが、見えるところ、見えないところで起こっているからではなかろうか、と希望的観測も含めて個人的には考えてる。
 これまで、所謂「右」と称される方々のアメリカ追従の姿勢に僕個人的には疑問を持っていたが、結局彼らが「保守」しようとしているのは、自分たちの権力基盤や利権と、アメリカの軍事力を背景にしたアジアでの覇権ではなかろうか。その思いと、ドル国債の買手や安上がりな軍事基地が欲しいアメリカ政府の利害とが一致しているということではないだろうか…。

 日本人が、かつて近隣各国へ負わせた植民地支配による傷や、異質なものへの恐怖心を直視し越えていかなければ、いろいろな面で日本は今後ジリ貧になっていってしまうのではなかろうか。アメリカの軍事力の影に隠れ、対話を行わない自閉的な現在の「保守」派の行動に大きな疑問を持たざるを得ない。

 明治維新来130年余、続けてきた「脱亜入欧」から、有史来長い長いお付き合いを続けてきたお膝元アジアへ戻る時がやってきたのではないか? 東アジア全体で、これだけの経済力をつけてきた今、機は熟しつつあるのではないだろうか。今後のこの地域の正常な発展のためにも、北朝鮮や台湾の問題を、アメリカの軍事力による恫喝中心の方法でなく、外交交渉を基本にした方法で軟着陸させることが出来ないものか。それには時間や手間がかかり、まだるっこしく感じてしまう事もあるかもしれないが、根気強く行っていくことが長い目で見てこの地域や世界全体のプラスになるはずじゃないだろうか。それは今後の日本の国家百年の計にもいい形で与するはず。いかがでしょうか?(具体的な方法は専門家でないのでなんとも言えないが…。ただアメリカの仲介が無いと域内多国間での交渉が出来ないという東北アジアの現状は、嘆かわしいことだと思う。)

 経済、安全保障面でアメリカに依存した今のあり方を修正し、軸足をアジアへと移し、アジアの中の日本としてやっていけるよう、微力ながら何か出来ないものかと思う今日この頃、ではある。
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by darsana-te2ha | 2006-04-12 17:18 | 世界情勢


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