2006年 05月 12日
国産核兵器製造の準備? 六ヶ所村再処理工場について。
 まだ詳しいことは、よくわからないのですけれど、2007年5月より操業開始予定の青森県六ヶ所村再処理工場について、心配の声が上がってるようです。この再処理工場では原子力発電所1年分の放射能が1日で排出されるそうです。

 今、イランの核開発について世界から心配の声があがってますが、日本は既に核兵器を自前で作れるようになる準備を進めてるそうですし、イランより早くに核兵器製造の可能な国になるようです(早雲さんのブログ「晴耕雨読」より)。既に実用段階に入っているロケット技術と合わせれば、国産核ミサイルの製造も可能になるそう。この六ヶ所村の再処理工場がそれらにどうかかわってくるのかは、わかりませんが、上記「晴耕雨読」にも下北半島は日本の核兵器製造工場になるだろう、とあります。

 再処理工場周辺での多少の犠牲があっても対外威嚇力を高めようとするという、これもまた政府が進める新自由主義的政策の一貫なのでしょうか。共謀罪の問題といい、日本はアメリカのような、いつでも戦争の出来る恫喝外交の国を目指しているようにも見えます。
 再処理工場から排出される放射能のリスクとのバランスを考えた場合、はたして真の国益となる選択なのでしょうか? このような国の根幹にかかわる問題は、特に被爆国として、国民的議論、コンセンサスを経てから慎重に行うべきだと考えます。いかがでしょうか。


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(画像はhttp://blog.bajune.com/より引用)


http://www.kuwaharamoichi.com/D2/archives/2006/05/index.htmlより
(以下引用)

坂本龍一です.

本日、みなさんの貴重なお時間を頂戴して訴えたいのは、青森県六ヶ所村にある核燃料再処理工場による、甚大な放射能汚染についてです.

なんと、この再処理工場からは通常の原発から出る放射能の一年分が、一日で出るというのです.美しい縄文の地と恵みをもたらす三陸の海が汚され、その被害は何百世代先にまで及びます.

こんな異常なことがまかりとおっていることが、にわかには信じられません.しかし、もっと問題なのはほとんどの人がこの事実を知らないということです.これは大手メディアに責任がありますが、PSE法についてはあれほどリアクションがあったのに、もっと重大で命に関わるこの問題については、社会全体が奇妙なほど静かなのです.そこでぼくはインターネットと音楽をもって世界にこのことを知らしめようと思いました.

ぼくと、若い友人である日本人ラッパー、shing02は今、音楽を制作中です.ぼくたちはその音楽をwebに載せ、人々がそれを自由にダウンロードし、リミックスし、サンプリング、リサイクル、リモデルなどをして、再処理工場のことが世界に広まるように、クリエイティブコモンズのライセンスを取得するつもりです.

幸い、友人のクリスチャン・フェネスが賛同し、音をダビングしてくれましたし、また英国の有名なデザイナーであるジョナサン・バーンブルックはwebサイト(www.stop-rokkasho.org)のデザインを引き受けてくれました.そこでは、人々が音楽を聴き、ダウンロードをし、またビデオを見たり、六ヶ所再処理工場についてもっと情報を得ることができます.

みなさんにもぼくたちと共に、音楽、写真、動画、美術作品、詩など、どんなジャンルでもけっこうですので、寄付していただくことを呼びかけたいのです.そうすることによって、世界がこの問題を知ることになり、ひいては危険な再処理工場が止まることを願って.ちなみに、ぼくたちにはどんな財政的な基盤もありません.これは人々に気づいてもらうことを目的とした、100%ボランタリーな活動です.

みなさんの貴重なお時間をさいて、これを読んでいただき、またこの問題を考慮していただいたことに感謝して.
(引用以上)


5月13日追記
 今回の六ヶ所村の再処理工場の稼動によって、日本は潜在的な核兵器製造能力を格段に向上させるようです。下記サイトをご覧になってください。

http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=20
原子力資料情報室(CNIC)


特にこちらのPDFファイルが参考になります。
http://cnic.jp/files/oxford200508.pdf 「日本の核武装と東アジアの核拡散」

「日本の核武装と東アジアの核拡散」より

(以下引用)
 60 年前、長崎市はプルトニウム5キログラムを含む一個の原子爆弾で破壊された。2005 年、日本は核兵器に使えるプルトニウムの世界最大の量を備蓄している国の一つである(45,000 キログラムあり、なお増加中)。また、日本はもっとも進んだミサイル技術も利用することができる。これは偶然の産物ではなく計画的なことである。1960 年代後半、日本の有力な政治家によって、原子爆弾のために必要な核物質と、その運搬手段を手に入れることが画策された。本当の核兵器開発という困難なしきいを超えずとも、日本は事実上の核保有国になっている。
 歴代日本政府は、プルトニウムの製造・使用に基づく原子力計画と、必ずしも成功していないにしても野心的な商業宇宙計画によって、この状態を維持している。この原子力計画によって、まもなく運転されることになっているのが、世界でもっとも高くつく原子力施設、六ヶ所再処理工場である。
 大きな問題は、今後の日本政府が核兵器を開発するという政治的決断を下すかどうかである。朝鮮半島での核拡散の脅威と中国の経済発展、軍事力増強という二つの重要な(かつ現実的な)問題が、日本国内の権力者たちによって、「考えられないようなこと」を考えることを正当化するものとして利用されるようになっている。
(中略)
 六ヶ所村工場の保障措置についての困難の主な理由は、工場に入ってくるプルトニウムの量が不確かなことである。この量の推定には、日本の電力会社から送り込まれる使用済み核燃料に含まれるウランの量が関わっている。この量は、使用前の核燃料中のウランの量とその燃料が原子炉に入っている間の炉の運転履歴に基づいて計算される。特に燃料中の熱の発生量である。このような推定はコンピュータ計算によるもので、直接測定に基づくものではない。
(中略)
 従って、六ヶ所村の再処理工場を動かしている会社は、工場で製造されるプルトニウムの正確な量を知ることができない。この不確かさは、「説明されない物質"materials unaccounted for"( M U F )」と呼ばれる。含まれる誤差の性質からみて、MUFの値は、例えプルトニウムの不法な取り扱いがされていなくても、ゼロにはならない。
 MUFの存在の故に、六ヶ所再処理工場を動かす会社は、行方不明のプルトニウムがあるかどうか知ることができない。例えば、警察が会社に連絡して、テロリストや犯罪者集団が一個の核爆弾をつくるだけのプルトニウムを手に入れていると知らせたときに、会社はそのプルトニウムがなくなっているかどうかを自信をもって伝えることはできない。これは、行方不明になったかも知れないプルトニウムの量がMUFの範囲内だからである。IAEAが六ヶ所再処理工場の保障措置を有効におこなえないと結論できる。
(中略)
 日本の現在のプルトニウム計画は東アジアの、さらには他の地域への、核拡散への引き金となる。例えば、イランは六ヶ所村をナタンツにあるウラン濃縮工場の完成が許される根拠としている。
 日本が1945 年の灰燼から核保有を宣言する国になる以外の道はある。海外からの支持に助けられた、根拠のある議論と動機による活発な反核運動があるであろう。核不拡散の方針に従ってプルトニウム利用をしないエネルギー政策へと転換することが、政府が(国民ではなく)核兵器保有を選択した世界の国々のたどった道を拒否するための第一歩である。そのことが、世界の核軍縮への日本の呼びかけを強めることになろう。
(太字=当ブログ管理者による)
(引用以上)

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by darsana-te2ha | 2006-05-12 02:38 | 世界情勢


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