2006年 07月 10日
北朝鮮への制裁決議について。
 日本が国連安保理で提案してる北朝鮮への制裁決議を、アメリカは本音としては望んでないのではと思われますが、如何でしょうか。
 ここで制裁強化したら、北は近いうちにつぶれてしまう可能性が非常に高くなります。
 アメリカとしては、少なくとも2010年あたりまで北を生かし、今回のようにたまに日本への恫喝デモンストレーションをやってもらってたほうが、在日米軍が日本にいやすくなるし、日本国憲法の改正はしやすくなるしで、都合がいいでしょうから。
 今回のミサイル発射で、日本への恫喝(グアム移転費3兆円負担と米軍再編に向けての日本の世論形成)が成功したので、アメリカとしては、昨年9月に始めたマカオ金融制裁の目的達成が、偽ドル製造への圧力とともに、ほぼ達成出来たんではないでしょうか。

 『米軍再編』によって対中国軍事包囲網を2010年ごろまでに完成させてから、中国経済のバブルを人為的に崩壊させ、台湾か北朝鮮がらみで中国にちょっかい出す、というのがアメリカのシナリオのようですから。
 中国に経済力がある程度ついたところで、アメリカの世界最強の軍事力を使って中国政府を弱体化させ、今の日本のようにバンバン米国債を買って喜んで貢いでくれる国にさせないと、アメリカの世界覇権は終わりになってしまうでしょう…。
 日本の国連安保理常任理事国入り問題と同じで、日本に味方するフリして、アメリカは今回の国連での日本の対北朝鮮制裁決議案を、中露に拒否権発動させて見殺しにすると思われますが、如何でしょうか。

ここに関連した内容の記事が…)
 

 もう一つ、今回アメリカの本音であろう制裁決議案反対を、中露が主張しているのは、なんでだろーな?と考えてみたんですけど…。中露とも冷戦構造下で北と友好関係を結んできた過去があるのですが、他にも

・国境を接する中露両国としては、北が崩壊して、混乱が自国に及ぶのは困る。
・ここでアメリカに恩を売っといて、今後再び俎上に上がってくるであろう、イランの核問題で、アメリカに圧力をかける。

と、こんなとこなのではないかなと。ま、私ごときの推察なんで当たってるかどうかは、わかりませんが…(笑)。いずれにせよ、見えないところで、駆け引きや取引があるんでしょうな。ヒル国務次官補(副島隆彦氏によると国務次官補というのは、名前からするとあまり偉そうではありませんが、実質的にこの地域のアメリカの管理実務責任者だそうです)のあわただしい動きを見ていても、なんとか極東での政治的イニシアティブを確保しておこうとするアメリカの並々ならぬ努力が垣間見えます。

 この問題に限らず、自国の覇権を維持しようとする米国と、米国の覇権を弱体化させようとする中露+EU(特に独仏)とのせめぎあいが今後激しくなってくるのでは。日本はアメリカにくっついていったら安心だ、なんて言ってられなく日が近く来るかもしれません。皆さんお楽しみにw。

 このまま日本がアメリカにくっついてって、米中が衝突した場合、米軍の前線司令部(今度座間に移転してくる予定の陸軍第一軍団司令部)がある日本も戦場になるようなので…。
 そのような事態はなんとしても阻止しないといけませんね。一日も早くアメリカの属国的地位から自主独立国・日本へ、舵を切っていかねばと個人的には思っています。


(追記)
 ヒル次官補による中韓日露で根回し外交によって、最終的にどんな落としどころをアメリカが考えているか、じき見えてくるかと思いますが、仲介役の中国に花を持たせつつ、『飢餓に苦しむ北朝鮮市民への“人道的見地”から』なんて理由でもくっつけた金融制裁解除と引き換えに、六カ国協議に北を復帰させるってことになるんでしょうか(=北朝鮮が心底望んでいる米朝直接対話は先延ばし)。
 つい先日まで、グアム移転費3兆円に疑問を呈する意見が多かったのに、ミサイル騒ぎ一発で勇ましい意見が急激に増えた日本も怖いですね。ってか情けないですね。昨年の衆院選のバカ騒ぎから、ちっとも変わっておらんねw。
<北朝鮮ミサイル>ヒル氏、中国提案の6カ国協議の会合支持 | エキサイトニュース


(補足2)今回のミサイル騒ぎでのロシアの思惑に関してを中心に補足をこちらに書きました。
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by darsana-te2ha | 2006-07-10 15:35 | 世界情勢


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