2006年 10月 07日
今日の国会中継、面白かったです。世界や日本の終わりと始まりが同時進行しているのかな。
 今日の午後の国会中継を昼食がてら、たまたま見てまして、民主党の岡田氏と安倍新首相による、先の大戦の『戦犯』についての論戦、面白かったです。
 これまであまり表だって論争の対象にならなかった、戦犯や東京裁判の問題について突っ込んだ話がなされてました。ここまで踏み込んでA級戦犯を擁護する安倍新首相が、アメリカの虎の尾を踏みかねないのではと、思ってしまいました。祖父の岸元首相の名誉回復ということが強くあるのでしょうが、戦犯の問題を突き詰めていくと、昭和天皇の戦争責任にも触れざるを得なくなってくるでしょうし、安倍新首相は小泉前首相に続き、もう一つのパンドラの箱を開けつつあるのかもしれません。
 ただ、よくわからないのは、ここまで東京裁判を否定していながら、アメリカとの軍事同盟を深化させようとする安倍新首相の姿勢です。親米は単なるポーズなんですかね。それもちょっと考えずらいではありますが…。

「気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板」より副島隆彦氏書き込みから抜粋。
アメリカの議会が騒ぐので、ブッシュ政権を支えている凶暴なネオコン派の外交官僚(ジャパン・ハンドラーズ)たちまでが、「自分たちは日本の指導者の育成に失敗したのではないか」と動揺し始めている。
日本が、アジアで極右の軍国主義的な暴走を再度始めるのではないか、と彼らは強い懸念を抱き始めたようである。

 しかし、いずれにせよこの混乱状況は、世界や日本が今後巻き込まれていくであろう、次の大きな変化への前準備の一つなのでしょう。

「日米の構造摩擦は経済摩擦ではなくて文化摩擦だ」より。
 日本だって……日本人の伝統の中には、伝統的な西欧近代の経済原理でないものがある。じつはこれが日米構造摩擦の原点なんです、専門家はまだ気づいていないんですが。経済摩擦は文化摩擦だといってますよね、いま。その本当の意味はそこなんです。経済法則も違う、アメリカとまったく違うんです。流通形態も、それから社内の価値の配分、全然違う。だから経済法則が違うんですよ。表立っては賃金、地代、利子の法則を使っていますが、実質のまわし方はまったく違う。ほかにも、例えばポリネシアとかアフリカとか、インディオの人たち、この人たちがそれぞれ近代化を遂げたら、やはり西欧近代とは変わった近代になるんです。それがこれからの地球時代には加わってくるんです。とんでもない混戦状態になる。それを含めてシフトしていくようになりますからね。

 アメリカもソ連も、世代論を見落としている、というのは、今フセインがやっているのは、ソ連とか西欧がかつてやったことをやっているだけなんです。ですから、イスラム圏の人たちは、現代に於いて生きていないんです。ソ連が革命をやった頃とか、アメリカが建国した頃とか、その時代に生きているんです。あるいはヨーロッパが植民地をつくった頃、その時代に生きているんです。今の地球上は、発展段階からいうと全部同じ時代ではないんです。それが簡単にわかるのは……チベットの奥地に入っていけば、現代じゃなくなる。インドの奥に入っていってもそうです。ほとんど古代的な生き方をしているんです。ですから、その雰囲気と、生きていくやり方、すべて古代的なんです。同じように、今のイスラムの大衆の時代は“剣とコーラン”の時代です。

 ですから、それが近代化する時は、ちょうど帝国主義時代で、西欧が武力によって市場を制圧したような感じになってるんです。ですから、日本を含めての西欧近代国家は地球上を支配して、そして型通りにルールを作っちゃって、インディオの人も、アフリカの人も、アラブの人も知らないルールを作っちゃって、このルールに従って平和にやっていくのが、国連の法則だといっているだけのことです。だからアラブの人はそれには本当は納得していない。そしてアラブの人たちは、今の世界機構では自分たちはアラブはこれから伸びていけない、と思った。その代表格でフセインが戦争という形で行動を起こした。それだけのことなんです。だから、彼は西欧から見れば暴挙に映るかもしれませんが、そうじゃないんです。

 日本でも、戦国時代は……古い荘園の時代の土豪劣紳といわれた豪族たちがだんだん腐敗してきて、我が物顔に振る舞って、みんなの生活が立ち行かなくなった時に、それをひっくりかえすために現れたのが、戦国の武将なんですね。体制変革の先駆けが戦争だったんです。今中東で起こっていることもそれに過ぎないんです。ただ今は情報が全世界に伝わるので、世界平和の時代になろうとしているのに、なんて時代錯誤なバカなことをやっていると日本の有識者は思っているんですが、それは全然違うんです。認識が浅いんです。かれらは、ずっと前の時代に置き去りにされているから、近代化を遂げようとすると新しい統一をしなければいけなくなる。ところが今の世界は、西欧が既に押さえてしまっている。今のアラブの諸候たちは、イギリスやフランスが勝手にのっけただけなんですね。それだけのことですから。国境にしても、イギリスやフランスが作ったものなんです。ですから、アラブの民衆はアラブはひとつという感じを持っているんです。ただヨーロッパの力で押さえつけられていただけなんです。それがもとへ戻ろうとしているだけのことなんです。そういうところもはっきりと読み取らないと、これからはアメリカもソ連も失敗する、とみています。仮にフセインを追放したとしても失敗する。追放すれば後でもっと手痛い目に合います。もう地球上のイスラムから完全に不信の目で見られる。自分たちの味方ではない、という決定的な見方をされてしまう。

 そこへもってきて、経済原理が崩壊しています。社会主義だけでなく、資本主義にしてもそうですね。私は、お金もなくなると思っているんです。リクルートが暴走したように、今、金転がし、土地転がしが……金の暴走族、土地の暴走族というのが出てきていますから。金もやがて、資本主義体制を有効にまわしていく手段としてはなくなっていくと思います。それに代わるものが出てくると思うんですよ。そこまで読みとっていかないと、これからの創業はどういうステップを踏んで切り替わっていくかがわかりませんしね。最終的には地球ミーハー、宇宙ミーハーになると思いますが、それがどういう姿でいま浮かび上がってきているか、その両面から追い詰めていかないと、一切読みとり不可能になります。今の、いかにも物のわかったような顔をしていわれている未来論とか、いわゆる専門家の予測はまったくそれから外れているんです。つかの間の近未来についてはいっていますが、それについても観測がまったく違っていると思います。相当の見当違いです。古代からの長いスパンでグローバルに見た場合、物凄くズレてしまっていると思うんです。今の文明は相当進んでいるとみんな思っているようですが……かつてマヤ文明とかインカ文明とかインダス文明とか、これが短期間、ほとんど一夜にして潰れてしまった。今の文明もそういうことになる可能性があるんですね。あの文明もそこそこに発たちしていたし、あらゆる要素を含んでいたんですね。その繁栄を誇っていた頂点で突然崩壊する。文明にはそういう性格があるんですね。だから、今の西欧的な世界文明というものは例外である、とは誰にも言えないんです。ですから今の予感としては、21世紀まで崩壊がかなりはっきりするんじゃないでしょうか、21世紀初頭までには。

 以上、これまでも何回が紹介させていただいた山手圀弘氏による90年代のお話からの抜粋です。

 21世紀は文明の転換点のようです。自分が生きてる間にどこまで見届けられるかは、わかりませんが、ドラスティックな変化が今後加速していくのではないでしょうか。お金が無くなるなんて10年前には考えもしませんでしたが、従前の経済の在り方が進んでいくと、今あるようなボーダーレスなカジノ的投機主義に至ってしまうことはある種必然なのでしょう。お金が実物経済から離れ、また実物経済を侮辱するがごときそのあり方によって、その欺瞞性に気がついた多くの人々からの信用を失うことで、いずれただの紙切れに戻っていくのかもしれません。

 今ある世界や日本の混乱は、19~20世紀的なるものの終焉と、次なるものへのスタートの途端であることの表れなのかもしれません。小泉内閣による、新自由主義化、国際金融資本受け入れ加速化によって、国内の資金がより高スピード&高リスクな国際金融市場に大量に流れていくことになり、その分、資金が回ってこなくなった国内実経済の資金貧血が加速することで、「景気回復」のマスコミ大合唱とはまるで違う経済状況が国内に広がりつつあるように見えます。それもまた金融投資に軸足を移動しつつあるアメリカ型資本主義の行きつく必然的な帰結点なのでしょう。そのことに多くの人々が気づかされるまで、今一歩の混乱が必要な今の日本なのかもしれません。困ったことではありますが…。
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by darsana-te2ha | 2006-10-07 01:07 | 世界情勢


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