2006年 11月 06日
アメリカという人工国家の特殊性にもっと目を向けるべきかもしれませんね。-2
「アメリカという人工国家の特殊性にもっと目を向けるべきかもしれませんね。-1」の続きです。)

引き続き「暇つぶしの時代―さよなら競争社会」 橘川幸夫著 平凡社刊から引用します。


・グローバルなステージで自分の実力を試すことを選ぶ=大リーグを目指す者、例えば松井秀喜。
・身近な仲間たちとプレイそのものを楽しむことを選ぶ=草野球。

と企業や社会のあり方や人の生き方を、野球に例えて、下記のようなことが述べられてます。

(P200-201)
 誰もが松井秀喜になれるわけではない。しかし、選択の際に間違えてはいけないのは、競争社会の競争が厳しいから、そこから逃避するために草野球にいくのではない。草野球の中にこそ、これからの日本社会の基盤を作る可能性があるのだからと、積極的な意志を持っていかなければ、そこは単なるコンプレックスの集まりになる。競争社会の栄光ではなく、ともに生きる人たちとの楽しみを分かち合うことに喜びを感じなければ意味がない。日本が民族としての独立性を確保するためには、競争社会の中での自己責任を問う社会ではなく、競争に強い人も弱い人も、同じように生きていける社会システムを目指していかなければならないだろう。自己責任の名の下に強い者だけが勝ち残る社会ではなく、弱者を「救済」するのでもなく、強い者も弱い者も同じ視点で、全体として生きていく共同体こそ大事なのであろう。


 アメリカ合衆国の、土地とは切り離されたその強い抽象性は、ヨーロッパに於いて土地を持たず、国民国家とは別の形で生き続けたユダヤ人の境遇と、ある意味大きな共通性を持っていように思います。
 ユダヤ=シオニスト的なものが、アメリカの大きな力になっているのは、ある種必然だったんでしょうね。



 シオニストの話が出たところで、最後に蛇足話ですが、北朝鮮の問題は、日本がアメリカからミサイルを前倒しで買ってくれたことで、ひとます収束に向かうようですね。
 で、やはりというべきか、イスラエルが、わざとムスリムの人々を怒らせるための挑発的行為を、パレスチナで開始したようです。かつてアメリカがABCラインで締め上げてから日本にハルノートを突き付けたように、イスラム世界全体を揺さぶることでイランを挑発し、イランもしくは関連すると思われる組織に軍事的に先に手を出させ、それを理由にアメリカとイスラエルが合法的にイラン攻撃を行うための一貫だそうです(参考サイト

 なんだか国内外で困ったことが進行してますね……。(太字=当ブログ管理者)
[PR]

by darsana-te2ha | 2006-11-06 19:57 | 日米関係


<< 表現の大リーグと草野球。村上...      アメリカという人工国家の特殊性... >>