2007年 01月 13日
ホワイトカラーエグゼンプションについての雑感。
天木直人ブログ「ホワイトカラーエグゼンプションとさらなる日本社会の崩壊」より

 また一つ日本の戦後の経済システムが米国の手によって解体されようとしている。ホワイトカラーエグゼンプションの導入である。これにより終身雇用制度はますます消えていく。

(中略)

 余談であるが会社四季報を手にとって日本の上場企業の資本構成を調べてみると外資の入ってない日本の大手企業を見つけるのは困難であることがわかる。かつては外資の入っている会社は少なかった。なかにはキャノンなどのように過半数を外資に握られている企業もめずらしくない。テレビのコマーシャルで急に登場してきた米国の保険会社の宣伝は、政府の医療保険の削減の動きとと見事に軌を一にしている。自己責任で医療保険に入れということだ。米国保険会社を儲けさせるということだ。
 なんでもかんでも米国の圧力のせいにするのは単純すぎるというそしりを受けるかもしれないが、それが事実であるのだから仕方がない。この国の政・官・業は信じられないほど米国の言いなりになって日本を解体しつつあるのだ。そしてその犠牲をまともに強いられるのがこの国の国民、それも弱者のサラリーマンなのである。

(中略)

 日本の崩壊が米国の意向に従う親米保守の政・官・業の結託によって行われているとしたら、まさしく売国奴という言葉は彼らにある。意識をせずにそれをやっているとしたら彼らは度し難い間抜けだ。
(太字=引用者)


 まったくその通りではないかと思いましたが、いかがでしょうか?

 一昨年東京で開催した日米欧のアーティストたちによる「サラリーマン」をテーマにした展覧会――「Culture Drone」展に於いて、主催していた若いアメリカ人アーティストから、日本のサラリーマンはなぜ死んでしまうほどハードに働くのか?という疑問をぶつけられましたが、そこには日本独特の人間関係の悪しき面もありましょうが、家族を支えるためには猛烈に働かないとやっていけないという厳然たる現実もあります。そして何故そのような経済の状況があるかといえば、特にバブル崩壊以降、日本の実経済にカネが回らず金融業界を中心とするアメリカにカネが還流する一種の帝国循環的搾取システムがあることも又事実なのですから…
 「株主重視」こそグローバルスタンダードであるとの美名のもと、いくら企業が収益をあげても、従業員や下請けにその利益を還元することより株主にカネが回る形に、この一〇年の間に「構造改革」されてしまいました。上記にあるようにその株主に外資が多く入っているということは、日本国外に企業の利益が流れていくことも意味するわけですし…。


「日本政界●情報メモ」掲示板 「[2885]安倍首相の以下の発言を高く評価する 投稿者:よしかわ邦弘投稿日:2007/01/06(Sat)」より
 アメリカが日本の労働法制を強引に変えようとしているのは、07年4月以降に買収する予定の、優良日本企業群からの配当総額を増やすためだろう。人件費を下げれば、会社の黒字額は増える。さらに配当性向を上げれば、配当額が増え、投資効果が上がる。理屈として、非常にすっきりと筋道が通っている。

 経済合理性を追求し、乾いた雑巾を絞るがごとく生産性を向上させてきたことの先に待っていたのは、自国や自分の属するコミュニティ・家族の豊かさなどではなく、自らとは具体的関係の無い国内外の金持ちや金融市場を太らすことだった、というイヤハヤナントモ愚かしい光景が眼の前で展開されていますよね。
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by darsana-te2ha | 2007-01-13 17:05 | お金、政治


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