2007年 08月 24日
「価値観を共有する日米関係」の欺瞞-本論-2
「『価値観を共有する日米関係』の欺瞞-本論-1」からの続きです。

タイミングよく下記のようなメルマガ記事がありました。

ロシア政治経済ジャーナル No.473 「★反米の砦・上海協力機構の求心力」より

つまり、SCO(上海協力機構)には、無神論・キリスト教・イスラム教・仏教の国々がいる。

要するに「宗教はどうでもいいです」ということでしょう。

SCOの理念を一言でいえば、



「多様性を容認し、実利に基づいて共生していきましょう」(^▽^)



となる。

なんか、中国とロシアがいうとウソっぽいですが。。。

両国がすばらしいからこうなったのではありません。

アメリカに対抗する思想として、自然に出てきたのです。



「大王(劉邦)は要するに項王(項羽)と反対のことをなさればよいのです。

天下に武に長けた者があればどんどん任用されよ。功をたてれば、惜し
みなく天下の町をおあたえなされ。

さすれば、項王の悍強はついにみずから折れざるをえません」

(司馬遼太郎 「項羽と劉邦」←(北野10回読んだ傑作です。)
上 http://tinyurl.com/9wwpg
中 http://tinyurl.com/cwfg7
下 http://tinyurl.com/dadzs
軍事の天才韓信が劉邦に献策した言葉)




こういう中国とロシアの外交が着々と成果をあげていること、SCOの影響力拡大からもご理解いただけるでしょう。

一方、(項羽のように)軍事力に頼るアメリカの威信は失墜してきています。



「ブッシュ大統領は世界の脅威2位」英紙の世論調査

(中略)

(読売新聞) -06年11月4日」



調査が実施されたのは、英国・カナダ・イスラエル・メキシコで親米国家。

それでこの結果ですから、他の国で調査されればどうなることやら。

ちなみに、日本はアメリカの真似をして、「『自由』や『民主主義』など『普遍的価値』をひろげる」のが外交の基本方針になっていますね。

(中略)

日本の対中国ODAは民主主義をひろげるため?

日本の対北朝鮮コメ支援は民主主義をひろげるため?

日本が独裁の中東産油国と仲良しなのは、民主主義をひろげるため?

事実をいえば、日本は中ロよりも早く、「政治・経済体制にかかわりなく、すべての国と仲良くし、支援する」という共生外交を展開していた。

中ロは、日本のすばらしい外交方針をパクったともいえるのです。

当の日本は今になって、世界一嫌われているアメリカの外交方針をマネしようとしている。


皆さんこの点どう思われますか?
(太字=引用者)

 過去の実利を元にした柔軟な外交が実は世界の安定、日本の経済のためには役立っていたということでしょうね。またそれを可能にする多様性への対応が出来る価値観というか文化的伝統が日本にあった、ということでしょう。
 ところが、90年代以降の経済の混乱から来る自己反省と、アメリカ礼賛に洗脳された方々が日本のトップを占めることで、そのような日本の外交、経済姿勢を悪とするコンセンサスが出来上がってきてしまったんですよね。ま、そのへんの変わり身の速さも日本的っちゃあ日本的なんですけどね(笑)。

 日本よ、アメリカと一蓮托生で破滅の道に向かう無かれ、であります。
 2010年頃に起こるであろうドル暴落とそれに続く政治経済の混乱によって、アメリカはヘタすると連邦制が崩壊して一部の州が独立(例えばハワイとかカリフォルニアとか)なんて事態も起こり得ると個人的には妄想をしておるのですが…(^^ゞ

「価値観を共有する日米関係」の欺瞞-本論-3」に続けます。
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by darsana-te2ha | 2007-08-24 13:03 | 日米関係


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