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2008年 07月 26日
未だに供給側の効率ばかりを言ってる経済オンチ・大田経財大臣を早くクビにしたほうがいい。
 マクロ経済を無視した、供給側の効率重視経済論の「信者」である大田氏のような人物が、日本政府の経済財政政策の舵取りをやっています。冷静に考えると恐ろしいことです。運転士が目隠し状態でスピードをフルに上げている、今まさに日本経済が『奈落の底へ向かう急行列車』状態なのではないんでしょうか?

大田大臣 経済財政諮問会議後記者会見要旨 第18回会議(平成20年7月22日)より
まず、このプライマリーバランスを黒字化させる方法は3つしかないわけですね。1つは歳出削減、それから成長力強化による税収増、それで足りない分は増税です。この3つしかないわけで、この3つを組み合わせてプライマリーバランス黒字化を達成させるということですね。秋から税制改革の、もう既に諮問会議ではスタートさせていますけれども、税制改革の議論を進めていくということです。

(中略)

少なくとも原油高、食料高については、世界全体直面していることですし、住宅投資は少し置いておいて、原油高、食料高については、国内の需要が落ちてこうなってきているというよりも、海外からの大波に今揺さぶられている状態です。したがって、安易に国内で需要を積み増すということではなくて、必要なことには迅速に手を打ちながら、今日いろんな御意見出たように、やはり構造的に省エネであるとか、それから流通の合理化とか、そういうことに対して支援をしていくと。つまり、構造的な支援というのが私は必要だと考えています。

未だに供給側の効率ばかりを言ってる経済オンチ・大田経財大臣を早くクビにしたほうがいい。_a0054997_17543262.jpg この景気後退期に財政政策で需要を作らず、又ここのとこの資源・食料インフレ下で物価も上がり食料やエネルギーという生活必需品の支出が増えれば、必然的に消費は先細り、すなわち税収の元となる経済活動の規模が縮小していくわけですよね。そんな中でどうやって税収を伸ばしていくのか?(苦笑)
 又そんな中で増税をすれば可処分所得は更に減少し、そのことで日本の経済は規模を縮小していくマイナススパイラルに陥り、税収もそれに伴って減少していくでしょう(国内の実体経済に還流させず、グローバルな金融市場に日本人の虎の子を流出させババをひかされる愚は、いい加減止めにしましょうよ)。
 下記で植草氏が述べられているように、1997年、2001年に実際にそのことが日本経済で起こってしまいました。にもかかわらず日本政府(特に財務省)は、どういう頭脳構造をしているのかw、そのことに対する分析・反省を行わず同じ失敗を再び繰り返すべく邁進しているようです。
 また上記のような論理的に明らかに破綻していることを、平気で公言する大田大臣のご見識にも全くあきれます。

植草一秀の『知られざる真実』: 「歴史に学ばぬ者は歴史を繰り返す」(2)より(この「歴史に学ばぬ者は歴史を繰り返す」(1)、(2)は、まったくおっしゃる通りな的確なご指摘です)
これら(='97年、2001年度の大蔵省(財務省)主導の『プライマリバランスの改善のため』と称した緊縮財政によって引き起こされた不況からくる税収低下/引用者注)の数値は以下の「真実」を意味する。

「財政赤字を縮小させるために実行された緊縮財政政策は、短期的には財政赤字を縮小させたことがあったが、中期的には財政赤字を逆に大幅拡大させた。」

(中略)

大田氏(経済財政大臣/引用者注)は(国会の予算委員会での本年/引用者注)3月14日の答弁で、二つの間違った事実を述べた。

第1は、「経済安定化を目的とする政策として、現在、世界的に金融政策が用いられており、財政政策を活用する考え方は取られていない」と述べたこと。

第2は、「財政政策は立案、決定、実施のタイムラグが大きく、経済状況の変化に対応した機動的実施が困難である」と述べたこと。

大田経財相は、米国のブッシュ政権が1月に減税を中心とする財政政策を策定し、2月に総額1680億ドルの景気対策を議会で成立させ、5月に実施した事実を知らなかったとしか考えられない。

内閣府スタッフは都合の悪い事実を大臣に教えなかったのだろうか。だが、仮にスタッフが教えなくとも、経済財政担当相の地位にある者がかかる基礎知識を持ち合わせていないとすれば、日本経済のかじ取りは恐るべき人物に委ねられていることになる。

 同様に城内実氏がブログでうまいことをおっしゃってました。
城内実のとことん信念ブログ ◎ 政 治 ◎ プライマリーバランスと叫ぶ連中のバランス感覚を疑うより
 「国ほろびてプライマリーバランスあり」、「プライマリーバランス健全化しますかそれとも人間やめますか」

 財政赤字をことさら煽って国民を恐怖によってコントロールし、しかも国民のことは二の次・三の次で自分たちの利権を守ることに汲々としている日本政府(特に財務省と内閣府)に対してもっと大きな声で「NO!」を突きつけるべき時だと思います。特に大田大臣のような経済オンチには一刻も早くお引取り願いたいです。彼らの無茶苦茶な理論のために、我々国民を犠牲にするな!と声を大にして言いたいです。
(太字はすべて引用者)


by darsana-te2ha | 2008-07-26 17:24 | お金、政治


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