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2009年 02月 05日
かんぽの宿売却問題。事実上公開入札では無かったそうですね。&「報道ステーション」のことなど
 マスメディアの報道だけでは伝えられてきませんが、オリックス(実質外資)がらみのかんぽの宿売却問題ですが、タイトルのように純然たる公開入札では無かったそうです。

「かんぽの宿、「競争入札」とは名ばかりの経緯が判明 - 保坂展人のどこどこ日記」より
この入札は一般競争入札ではないと認識しているが、どんな呼び方をしたらいいのか」という質問に対して、日本郵政の担当責任者は「企画提案コンペでしょうか。コンペというのは日本語で競争入札と言うんで、公募型の企画提案競争入札です」と初めて、今回の入札は一般競争入札とは異なることを認めた。さらに、企画提案の締め切りはあっても、入札日などが決まって「札入れ」が行われるものではないということも確認した。これは、当初から私がにらんでいたように、官庁で「企画随契」と呼ばれるもので公募をともなう企画競争を付したものと整理していい。


 上記のような荒ワザを使ったのは、下記のような思惑が実際にあるのかもしれませんね(今回話題になってる「かんぽの宿」は「(株)かんぽ生命」では無く「日本郵政(株)」が所有してるそうです)。

「「かんぽの宿疑惑」報道を封殺する巨大な闇の力-植草一秀の『知られざる真実』」より
米国が対日規制改革要望書で「郵政民営化」を強く要請し、郵政民営化を法制化する過程で「郵政民営化準備室」が米国関係者と18回にわたって会合を重ねたことも明らかにされている。米国通商代表のゼーリック氏から竹中平蔵氏への信書(櫻井充氏の発言[200])も国会で内容が暴露された。

 「ゆうちょ銀行」と「かんぽ生命」への不動産配分が著しく少ないこと、

郵便事業会社への配分も郵便事業固有の業務にかかる不動産に限定されていること、

その他の主要不動産が郵便局各社および日本郵政株式会社に集中的に配分されていること、

の裏側には、郵政利権に直結する銀行業界と外国資本の思惑が隠されていると判断する。
(中略)

日本郵政は「不動産開発事業」を重点事業分野に定めているように見える。日本郵政が保有する巨大な不動産資産を再開発すれば、巨大な不動産事業を展開しうる。

5-7年で利益を獲得するビジネスモデルを考慮すると、
①「日本郵政」の上場を急ぐため、
②株式上場に必要な利益を「不動産売却」によって確保し、
③大型不動産開発事業を今後5-7年を目安に加速して実現し、
④採算性の悪い郵便事業会社を日本郵政から切り離し、
⑤不動産開発事業が評価され、日本の資産市場の環境が好転した時点で株式を売り抜ける、 「出口戦略」が描かれているのではないか。

(下記はオリックス宮内CEOについて書いた3年前の当ブログの記事です。
「オリックス宮内会長。 ライブドアホリエモン、そしてナベツネ氏。」
村上ファンドのバックにいたとかで当時すでにうさんくささをプンプンさせてましたもんねw。)


 さっきTBSの「テレビってヤツは!?」に竹中センセが出演されてましたけどね。
 相変わらずのギミック使いでwスタジオのほかの出演者に反論してましたけど、番組中のビデオインタビューに出演されてた森永卓郎氏か亀井静香氏のどちらかにスタジオ出演してもらって直接討論して欲しかったですね。
 ま、それやったら多くの視聴者の前で馬脚を現しちゃうので、竹中センセはご出演拒否をされちゃうんでしょうねw。

 裏番組の「報道ステーション」ですが、昨年末にいい感じで軌道修正してるのかな、なんて思ってたら、上から圧力でもあったのかここに来てまた逆戻りですね。
 今回の「かんぽの宿」問題も、古館キャスターは例によって鼻の穴を広げながら官僚に責任の全てを押し付ける構図に視聴者を誘導し、明らかになりつつある外資がらみの巨大な富の収奪についての背景には触れずじまい。
 しかも先日、古館キャスター自ら土日に真冬の北海道の夕張市に取材。市営住宅に住むお年寄りをインタビュー。「よくやるなー」なんて思ってたら、いきなり雪かきを手伝いに来ているイノセ東京都副都知事が出て来て、テレビの前で思わずのけぞりましたw
 “外資大好き・日本安売り万歳”なイノセ副都知事のヨイショのために真冬の北海度の取材かよ、巧妙なイノセ氏イメージアップ戦略をやってんなー、と呆れてしまいました(取材後、北海道でテレ朝スタッフと副都知事で今後の政局がらみの秘密作戦会議でもやってたか?)。

追記:上記「テレビってヤツは!?」での竹中センセ発言については上記引用元の植草氏がブログ上で的確なご批判をされておりましたね。
「「かんぽの宿」疑惑新事実とTBS竹中平蔵氏詭弁演説会」より
テレビ局は竹中氏を論破できる論客を番組に起用しない。竹中氏は必ず番組に竹中氏を擁護する発言者の同席を求めるのだと思われる。サンデープロジェクトではレギュラーの御用言論人が見え見えの応援を展開する。

サンデープロジェクトも久米宏氏の番組もMC自身が竹中氏擁護役を演じている。NHKも、必ず竹中氏を擁護する発言者を同席させる。強力な論客と1対1で論戦する設定を私は見たことがない。そのような設定では、竹中氏は出演を拒否するのだと考えられる。以前、月刊誌『文藝春秋』から私に、竹中氏との1対1の対論のオファーがあった。私は快諾したが、竹中氏が日程を理由に拒否したと連絡を受けた。

(太字=引用者)


by darsana-te2ha | 2009-02-05 00:32 | いろいろ感想文


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