2009年 02月 22日
麻生首相にはドル建て米国債の大量購入の約束をして来ないでほしいです。&政府紙幣発行のことなど。
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http://www.kantei.go.jp/jp/asophoto/2009/02/17hyoukei.htmlより

 ヒラリーさんによるアジア米国債営業ツアーもほぼ終了。
 オバマ大統領の経済政策を支える大量の米国債の買い手はつくんでしょうか? 
 昨秋より貿易収支の赤字が続く日本ですが、外貨準備に回すカネが目減りしてる中での麻生首相の訪米ですね。何かあってもすぐに助けの求められるトーキョーと違って、ワシントンは見ず知らずの敵方の人間ばかり、そんな中で麻生氏に自分たちの要求を飲ませるような圧力をアメリカはかけてくるのでしょうか?

 命がけになるかもしれませんが、麻生首相におかれましては訪米時に軽はずみな「お約束」を米政府にして来ないよう希望します。ここにきて郵政民営化見直しへ舵を切らせたことは評価しますが、ここで大量のしかもドル建ての米国債買いの約束なんかされるようですと、自公売国路線に逆戻りです。
 又、アメリカから帰国後に鳩山大臣の首を切って、「かんぽの宿」売却問題をうやむやにさせるなんてことが無いようにしてもらいたいものです。
 前哨戦として、訪米まで麻生首相に圧力をかけるために、大手マスコミは内閣支持率を下げさせるためにあれこれ攻撃の手を緩めないんでしょうかね。

米国務長官:中国は米国債の購入継続を-健全な米市場必要 2月22日(ブルームバーグ)より
ヒラリー・クリントン米国務長官は22日、上海の天龍電視とのインタビューで、オバマ政権の景気対策を支援するため中国に米国債の購入を継続するよう促した。

  同長官は米中両国の経済は相互に関連しており、米国が国債を売却できなければ、中国の利益にもならないと指摘した。


米国務長官:中国の米国債保有継続を期待-金融危機対応で協力 2月22日(ブルームバーグ)より
クリントン長官は1時間半にわたる会談後の共同記者会見で、中国が米国債の購入を続けていることに謝意を表明。楊外相は約2兆ドルの中国の外貨準備について、流動性と価値の維持という原則に基づいて投資を行っていくと説明した。

  クリントン長官は「中国政府が米国債への信認を維持していることを高く評価する」と述べ、「信認は明確な根拠に基づくものだと思う」と指摘した。中国は米国債の最大の保有国。

  楊外相は今年8%の経済成長を達成することが「中国の世界経済の回復への貢献になる」と語った。同相はまた、両国が貿易の制限に反対していくことで合意したことも明らかにした。アジア各国は米景気対策法に「バイ・アメリカン条項」が盛り込まれたことに懸念を表明している。

(中国は「流動性と価値の維持」が出来なければ米国債は手放しますよ、と言ってるようですね。今年8%の中国の経済成長というのも、これまでの中国政府の言動から察するに外需より内需中心でやっていくつもりなのでは…。そうなるとドルの価値の維持のためには、アメリカの「天領」である日本に圧力をかけてくる、ってことじゃないですか。で、日本に対しアメリカはカネを、中国は技術移転を狙ってくるのかなぁ…。)


米国債(20日):反発、株安で「質への逃避」-銀行国有化の観測(2) 2月20日(ブルームバーグ)
より
米国債相場は反発。銀行国有化の観測から株価が大幅安となり、安全な米国債へ資金が流れた。

国有化の事態となれば株主利益が消失するとの懸念から、米銀大手のシティグループとバンク・オブ・アメリカ(BOA)が急落。これに伴い、米国債相場は2日連続安から上昇に転じた。1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で変わらず。前年比で上昇しなかったのは1995年以来で初めてとなった。米財務省は来週、過去最大規模の入札(940億ドル)を実施する。


米金先物相場が一時1000ドル突破、安全資産買いで
2009年 02月 21日 01:00 JST

[ニューヨーク 20日 ロイター] ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、株安や経済不安を背景とした安全資産買いで一時1000ドルの大台に乗せた。



 一方日本では…

日米経済指標で景気悪化の度合い確認、状況次第で株安も
2009年 02月 21日 13:31 JST

[東京 20日 ロイター](中略)
●ドル/円相場は日米リパトリの「綱引き」に、金融株の動向を注視

 来週の外為市場は、神経質な展開が続きそうだ。米金融株が不安定な動きを続ける中、米金融機関や米国企業は現金確保のために対外資産を売却して本国にキャッシュを持ち帰る動き(リパトリ)を継続すると予想されている。一方、日本では景況感悪化や株価下落を背景に、本邦企業が対外ポジションを圧縮する動きも予想され、ドル/円相場は日米レパトリの綱引きになる可能性がある。

(中略)

<主な経済指標関連>

25日(水曜)

08:50 1月貿易収支(財務省)

 予想中央値は1兆1295億円程度の赤字となった。世界的な景気悪化による外需減速と円高に加え、中国の旧正月の影響も出るという。実際に赤字になれば4カ月連続で、赤字幅としても、1980年1月(8248億円の赤字)を上回り、過去最大となりそうだ。


こんな見方がネット上にありました。
新井信介のホームページ「京の風」: アメリカにパンダ債・サムライ債を迫れ。より
ヒラリーのアジア訪問。

今回の訪問は儀式ですが、中国で、
「今の2兆ドル近い外貨準備のうち、既に買ってある米国債が目減りしている
 から、今後、人民元建てで米国債を発行してくれ」 と注文が出されたようです。

日本でいうなら、さながら、アメリカに対し、
「今後は円建ての米国債を発行してくれ、それなら買ってやれる」ということです。

しかし、戦後の日本の歴代総理は、誰一人としてこれを言うことができませんでした。


ニクソンショック後の1972年から始まった30年ものの米国債なら、
当時の為替は、1ドル360円に近かったはずです。
しかも、その債券は、2001年に満期になる直前、「911」が起きて、
そのままロールオーバーされて、今、1ドル90円とすれば、

円ベースでみた元本は、4分の一に 目減りしています。

とんでもない国家的損失ですが、日本政府は何も言ってきませんでした。
こうしたことを、国会で、議論することすら、ありませんでした。

日本が属国であり、自民党がアメリカの代官所であったことの、証左です。

日本が国家として、独立していなかった。
アメリカに対し、日本の国益を、主張できなった。

(麻生首相には是非、日本で戦後最初に『今後円建て米国債しか買いません』という主張をした首相になってもらいたいですが…。)

 同じブログにこんなことも…

新井信介のホームページ「京の風」: 政府紙幣をする前により
政府紙幣

 元財務省の高橋洋一氏が提唱。
 政府が25兆円を発行し、景気回復策の起爆剤にする構想。

 これに、麻生総理が関心を示す。

 しかし、 財務省自身が、読売と組んで、 これを潰した。
 
 それが、中川大臣の酒びたり会見の演出 だったかもしれない。


 たしかに、こんな紙幣を発行しだしたら、日本国内での混乱に留まらず、
 
 海外から、日本にはこの打ち出の小槌があるのだからと、 

 ますます多くの負担が来る。  また、援助要請が来る。
 
 そうした影響を考えたら、すぐにはできない。

 これは、最後の最後には使わざるを得ない、禁じ手だが、
 そのまえに、やるべきことは、山ほどある。

 マクロ経済を縮小させデフレギャップを更に広げるだけの財政支出削減には反対しますが、植草一秀氏がご主張のように、まず正攻法で国債発行というのも手かなとも思います(ここいらへんはワタクシ素人なんで、詳しいことはなんとも言えませんが)。
 いずれにせよ、近視眼的な短期的な支出ではなく、環境に負荷をかけないような又将来の日本の国民全体がいろんな意味で豊かになってゆけるような社会基盤の整備というものに対して、民間や地方の知恵や活力も生かせるようにしながらのお金の出し方をしてもらいたいものです。

植草一秀の『知られざる真実』: 「かんぽの宿」疑惑新事実とTBS竹中平蔵氏詭弁演説会より
自民党「偽装CHANGE勢力」を中心に新たに「政府紙幣発行構想」が提示され始めた。この政策が実現するとは考えられないから、本ブログではこれまで記述を控えてきたが、一部マスメディアが大きく取り扱い始めた。

結論から言えば、「政府紙幣発行」は健全な政策ではない。財政赤字残高の増加をどの水準まで容認するかとの問題に置き換えて論議するべきである。財政赤字と切り離して「政府紙幣」には問題がないとするなら、「政府紙幣」を800兆円発行して財政赤字を一掃すればよいということにもなる。この問題については、改めて記述する。

 政府紙幣発行の問題は、憲法改正の問題とよく似ているように見えます。そのタイミングや方向性、特にアメリカを中心とした対外関係において日本の国益が損なわれないような知恵が必要なようですね。

(太字は全て引用者による)

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by darsana-te2ha | 2009-02-22 21:50 | 日米関係


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