2009年 06月 16日
閑話休題:民需による経済貢献こそ日本が世界で生きていく道。ジャマイカの音楽をネタに。
 下記動画はの20年以上前の曲ですが、幸か不幸かそのメッセージは今でも通用するんですよね。ジャマイカのレゲエシンガー=マキシ・プリーストとべレス・ハモンドによる「How Can We Ease The Pain(我々はどうやって苦痛を和らげることが出来るのか?)」。

 ジャマイカはもともとアラワクインディアンの土地をコロンブスが「発見」し、スペイン人たちが武力と伝染病によってその土地を取り上げ、その後スペインに代わってイギリスが宗主国に。1962年に独立。サトウキビのプランテーションの労働力としてアフリカから連れてこられた人々が数多く暮らす英語圏の国で、アメリカからもそう遠くないカリブ海の小さな島国です。
 彼らの音を世界的に有名にしたのは、70年代のイギリス資本。地理的に近いこともありアメリカのR&Bからの影響を受け、訛りがあるものの歌詞は英語なので巨大マーケットであるアメリカでも受け入られ商売になるとふまれたのでしょう。ある意味ジャマイカ人は金銭的にはうまいこと搾取されてしまったわけですが、その「負け組」としての怒りのメッセージやベース音の効いた重たいノリは、一種のトロイの木馬として欧米資本のネットワークに乗って世界中に広まりました。

 白人やエリートユダヤ人たちによる騙しと脅しを使った世界支配が席巻したこの400年の間、ある意味犠牲となったいわば「負け組」であるアフリカ系の人たちの、他者や自然との接し方=いわば世界観が、今や行き詰まってしまった欧米ブルジョワジーたちによる強者の論理を越えるヒントを数多く持ってると思うのです。

 我々日本人の立ち位置というのは先進国的な「勝ち組」価値観と、今や「経済合理性」によって傷だらけになりつつもかろうじて命脈を保ってる、アフリカやアラブともどこかで通じ合えるであろう「負け組」的なものが混じりあったとこにあると思うのです…。
 戦争もせずに民需だけで経済発展してきた戦後の日本に対して(←ある意味漁夫の利だった面も大いにあるのですが)、現地ジャマイカ人たちはリスペクトしておりました。「日本には世界に対し軍事的貢献が必要だ」なんぞと大声でほざいているのは、日本とアメリカの軍需利権当事者たちだけでしょう。特に海外の事情をあまり知らない日本人には、マスコミのそれらしい言説に騙されないようにしてもらいたいと思うんですよね…。

Maxi Priest - How Can We Ease The Pain


 アフリカ、特にサハラ以南の音楽やオーラル(声)を使った、個ではなく集団的な情報伝達を重視した文化のエッセンスに対して無知な陰謀論者たちによる悲観論を、僕は断じて受け付けられません。
 人類の苦痛を和らげるのは軍事力ではありません。もっと別な形でこそ苦痛を和らげることが出来ると思うのです。

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by darsana-te2ha | 2009-06-16 02:24 | 世界情勢


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