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2007年 06月 28日
「国策捜査」がいかなるものか緒方元長官の裁判で暴かれていくことでしょう。楽しみ。
 現役検察が検察OBを逮捕とのことですね。選挙前しかも北朝鮮がらみだし、緒方元長官のインタビューでの発言からも官邸がからんだ「国策捜査」である確立は高いと思われます。

 手の内を知った検察OBが裁判の被告となれば、検察が今回どのような指示のもとで捜査・逮捕に至ったか白日のもとにさらされる可能性も高いです。緒方元長官も塀の中にいたほうが、松岡農相のような「自殺」になる確立は減るだろうし、益々裁判が楽しみですな(笑)。
(とは言うもののきっとマスコミはちっさな扱いでしか裁判を報道しないんでしょうけどね。死んだジャーナリズム。今日副都知事に就任したイノセ某氏が象徴しとりますな)。

 とりあえず選挙前に北や検察たぶん右系団体も巻き込んだ裏の流れが暴露されずに済んで、安倍ちゃんは今ほっとしてるかもしれませんが、裁判は遅かれ早かれ始まることでしょう。
 安倍ちゃんは首を洗って待ってたほうがいいかもです(笑)。ま、日本の魑魅魍魎どもを大掃除するにはいい機会なんで、我々はじっくり待つこととしましょう(笑)。

(最初に描いていた青写真とはちょっと違った展開になってしまったようですが、強行採決の愚行報道も薄められたし、まあいいかな、ってのが本音かもしれませんね。裁判にも体制寄りの裁判官を任命するような圧力をかける可能性もありますが、もしそうなったら官邸主導による文字通りの「美しくない日本」ですね)

Excite エキサイト : 社会ニュース
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by darsana-te2ha | 2007-06-28 23:24 | いろいろ感想文
2007年 06月 27日
政府の他人事のような無責任な物言い。誰が借金を増やしたのか責任の所在を明らかにするのが先では?
 実経済(GDP)に裏打ちされてないマネーが1京円(¥10,000,000,000,000,000)!以上にもなるバブルが世界の金融市場で起こってる、ってことらしいです。そのカネの一部でもが実経済に流れれば、きっと日本の消費不況は改善されるでしょうし、世界の貧困や不平等の解消や環境問題の改善に役立つでしょうしね。人間ってほんと大バカですね。脳みその中にしかない「損得」という観念が肥大化し翻弄されちゃって、共同幻想でしかない抽象的な金融マネーゲームの世界にどんどんハマっていっちゃってるんですよね。資本主義というか近代の持つ矛盾と限界ってことなんでしょうけど。


http://gijutsu.exblog.jp/5691499
「国家破綻研究ブログ」より

例えば、世界の不動産価格と資源価格は、元本で200兆円を超え、レバレッジ(信用借り)でその数倍(600兆円)に膨らんで投機するヘッジファンドの動きで見なければならない。
これは預金統計には含まれない、事実上の通貨です。世界の預金+債券総額(国債・社債・株・ファンド)は1京5000兆円を超え、世界のGDP(4400兆円)の4倍にもなっています。
今、史上空前の、債券バブルがある。大会社の数兆円のM&Aが起こる理由でもある。株式交換ですから現金は要らない。企業の発行する株券が現金と同等に扱われます。



 本題に入って日本に目を転じれば、小泉・竹中両前大臣が言ってた“バラ色”の“構造改革”“規制緩和”の答えが、今般の増税と格差ってことでしょうね。生産性上げて浮いたお金を国内実経済に回さず、金融市場という抽象的なマネーゲームへ流す、ってのが“構造改革”だってコトらしいです(苦笑)。

 浮いたお金は庶民に回したほうが、収入に対して可処分所得の割合が金持より高いので国内の購買力を上げて景気は良くなってくはずなのに、それをやらない今の政府ってのは単なるアホなのか確信犯的に日本を破壊しようとしてるのかどっちかなんじゃないすかね。
 増税なんかしたら益々国内の金回りが悪くなるのに、儲かってる大会社の法人税は下げたままで、きゅうきゅうしてる庶民から絞り取ろうてんだから全くどうしちゃってんだかです。自動車の国内販売台数の低下なんて形で実際に数字になって現れてますよね。上述のようにお金はあるところにはあるんです。余剰資産を金融市場に流し国境を越えた金融バブルを発生させるような経済政策をとってきた政府の責任に対してもっと疑問の声を上げるべきではないでしょうか?

 先日も財務省が「国の借金」が過去最大の834兆円・06年度末0.8%増、とかいってましたが、2000年代初頭に“構造改革”が行われればプライマリーバランスが良くなって借金が減るって話だったのに、実際は減るどころか増えてるんですから、まさに政府の経済運営の失敗は明らかでしょ。一人あたりの借金が653万円だ、だとか言って国民を脅かす前にその責任に所在も明らかにすべきではないですか。政治家や官僚は「働きの悪い“守旧派”国民の責任だ」だとか言い逃れをしかねませんが(苦笑)。
 経済悪くすりゃ税収が減って当たり前ですよね。にもかかわらず、いけしゃーしゃーと借金が増えましたと他人事のように大声あげてる今の政府の神経を疑います。




「陰極まれば陽生ず、陽極まれば陰生ず」で夏至である22日は衰退のエネルギーが最大になる日だそうです。特に太陽は物質を司ってるそうなので、物質的なものの衰退が加速されるようです。

 コレを境にいよいよ世界中のマネーによる、特にアメリカのバブルがはじけ始めるのではないでしょうか? あくまで個人的な予測ではありますが(今週に入ってからNYダウは下げてるようですが、このまま下がり続けるのでしょーか?)。


国の借金、834兆円 07年3月末、過去最高 [ 06月25日 20時11分 ]
Excite エキサイト : 経済ニュース

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by darsana-te2ha | 2007-06-27 22:02 | お金、政治
2007年 06月 26日
これからは安倍“首領様”とお呼びしたほうがよいのか?(笑) ファシスト首相は即刻辞任すべきでしょ。
 安倍首相の秘書官が朝日新聞の編集委員を告訴したとか。

(詳しい情報はこちら


 朝日新聞の肩を持つつもりはさらさら無いが、しかし恐怖心と脅しで人心をコントロールしようなんてのは、あまりに短絡的でファシスト的なやり方ではありませんか? 自らのコンプレックスの裏返しの強硬手段でしょうが一国の首相の資格無しでしょ。
 年金問題の責任転嫁と同じで、なんでも他人のせいにする、こんな低レベルの人物が国の船頭やってるたあ、まったくもって恐ろしいことではある。

 “自由”“民主”党の名が泣きませんかね?
 ま、北朝鮮も正式国名は朝鮮“民主主義人民”共和国って言うくらいだからな(笑)。同じ意味合いで使ってるのかもね。
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by darsana-te2ha | 2007-06-26 20:46 | お金、政治
2007年 06月 25日
小泉新党?
今日の日刊ゲンダイにデカデカと見出しが出ていましたが…

外資系企業の利益誘導&献金受け皿を狙っているのかな?
豊富な資金とマスコミヨイショにつられた方々が集まってきそうですが…(笑)。あとは宮内“公私混同”オリックスCEOあたりがバックにつくのかな。
実際、郵政民営化完遂を確実にしたい外資系が気前良く献金をしてきそうですよね。

党名は“日本売国党”で決まりでしょ(笑)
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by darsana-te2ha | 2007-06-25 22:28 | お金、政治
2007年 06月 24日
安倍ちゃん“クビ”じゃないでしょうか?
 先日もちょっと書きましたが、素人の浅はかな推理妄想ではありますが、アメリカの北への最近の動きを見てると、対北強硬姿勢の安倍首相が目障りになりつつあるんじゃないしょうかね(第一のハードルである改憲への道筋はつけてくれたし、現時点で最低限の“仕事”はやってくれたかな、ってのがアメリカ側の見方だったりして…)。

 アメリカの指示を卒なく実行してくれる次の首相は誰なのか、アメリカは現在調査中かも。調査終了すると、マスメディアを使って一大キャンペーンを展開して、その人物を持ち上げるんじゃないでしょうか?(それが安倍氏になる可能性も現状では0ではないですが…)
 ここのとこ書店で本が平積みになってて、明らかになんらかの情報誘導が行われてると思われる麻生氏が今のとこ有力だとは思いますが…。


 参院選後、郵政民営化の再考がされるといいんですが。アメリカは嫌な顔するでしょうけど、郵貯200兆円、簡保120兆円を外資にハイハイと国をあげて差し出すこんな売国事業計画は、破棄もしくは修正したほうが良いかと思います。
 ただ民営化で儲かる外資系ファンド&保険会社からご褒美キックバックを受け取る売国政治家、御用学者、マスメディア等に邪魔されそうですが。小泉前首相は高級ホテルのスイートルームで悠々自適生活だっつーし、既にご褒美もらってんじゃないすかね? 安倍ちゃんの最後っ屁でそのへんの裏事情を、自爆覚悟で全部バラしてくれるとうれすぃですけど・笑。
 妄想ついでに、安倍ちゃんの「裏部隊」を使ってシーファー駐日大使を「神隠し」にするかして、アメリカをだまらすとかやってもらえんでしょうかね。国内の小物を刺すより、ずっと効果的で愛国的なことだと思うのですが…。

追記:しかし主権者たる国民、ではなく”宗主国”アメリカ政府に実質的な首相任命権があるっていう現状は異常じゃないでしょうか。
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by darsana-te2ha | 2007-06-24 22:54 | お金、政治
2007年 06月 21日
ネット言論規制へお上が動いてるそうで。
 国民の福祉の根幹である年金問題では、そのいい加減さが露呈した政府ですけど、国民を困らす&コントロールするには用意周到なようです。国家権力集団暴走中の困ったニホンか(苦笑)。

 複数のブログで取り上げられてましたが、総務省が4年後のネット規制へ向けて動きだしてるようですね。つべこべ言わずだまって税金だけ払ってりゃいい、ってことなんでしょーか?

ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報
「どさくさに紛れて総務省が「ビッグ・ブラザー」化している」
より
これは、言うまでもなく、高級官僚や政治家に対する批判を、名誉棄損の判断を厳しくすることで、事前に封じ込めるというねらいがある。畏縮(いしゅく)させることで、批判できないようにするわけだ。マスメディアの掲げる言論・報道の自由はお笑い草だが、ネットに対する情報統制は本当に危ない。総務省が危険と判断したHPをアクセス不能にしたり、サーバーに圧力を掛けてHPを削除させる。そのようなことがやがて起こるようになる。これはまさに「ビッグ・ブラザー」の世界である。


天木直人のブログ
「ネット規制に乗り出し始めた国家権力」

より
つまり新しいネットメディアが自由に活動するようになると、既存の大手メディアが不要になってくる。御用キャスターや御用評論家があふれる昨今の大手メディアにとっても、ネットメディアの発展は脅威なのだ。だから国家権力と既存の大手メディアが結託して、ネットメディアをつぶしにかかることだろう。


追記:
 ちょっと話題がズレますが、ここに凄く面白い(?)ことが書いてあります(笑)。

(太字=引用者)

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by darsana-te2ha | 2007-06-21 00:16 | お金、政治
2007年 06月 20日
昨日と180度違う見方ですが…^_^;
 今日のヒル次官補の来日ニュースを見てて、アメリカとその広報部隊であるマスコミ(特にTVメディア)は、安倍氏を既に見限ったかもしれないなーなんて思ってしまいました。原田武夫氏がおっしゃるように、北のレアメタルや金融の利権をヨーロッパに先越される前に手にしようとアメリカはアセっているのかもしれませんね。そのためにもアメリカさんは日朝の反目を緩めさせたがったりしてませんか。そういう意味じゃ北朝鮮強硬姿勢だのみの安倍氏は邪魔になってるのかも。
 
 向こう一か月の間にアメリカに気に入られるような、よっぽどなサプライズを安倍氏がやれば別ですが、と言いつつそれは限りなく売国的な内容にならざるを得ないでしょうから、アメリカには喜ばれても国民からは反発されてしまう可能性も高いすかね。

 アメリカにとっても御しやすい相手だろうし国民にもそこそこ人気があるだろうし、ということで次期首相としては麻生氏なんでしょうかね。

 と、ニュース見ながら今夜も色々妄想しちゃいました(笑)。
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by darsana-te2ha | 2007-06-20 00:37 | お金、政治
2007年 06月 19日
もしかして安倍首相が参院選に向けて北朝鮮カードを切るための布石だったりして?
 今夜のニュースは朝鮮総連の本部の売却&支払い命令についての判決で持ちきりでしたね。年金問題も影に隠れて安倍ちゃん的には一段落かな?(笑)

 今回の東京地裁判決に「反発」した北が、今後日本へ軍事的に威嚇してきたら、参院選に向けて安倍ちゃんには追い風になるでしょうな(既にT一教会経由で話はまとまっていたりして)。そう考えると公安調査庁がらみだし、今回の茶番劇(?)の配役の妙に卒倒しそーです(笑)。
 詳しいことは調べていませんが、そもそも総連の資金源ってパチンコがらみがメインだったりしないんですかね? 表立った対北送金が出来ない今、総連を通さなくてもなんらかの北への裏送金ルートも既にあるんじゃぁないでしょうか? 覚せい剤の密輸ともからんで、安倍ちゃんを影で支える闇部隊(暗殺も引き受けてます?)が暗躍してたりして…。

 以上あくまでも素人の無責任な憶測ですけどね。コトの成り行きを見ていく必要はありそうですね。実際、北が「威嚇」してきた日にゃ、マスコミは大騒ぎだろーなー。七夕あたりに夏の花火大会よろしくズドンと来るかも(笑)。
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by darsana-te2ha | 2007-06-19 00:38 | お金、政治
2007年 06月 17日
ザビエルをはじめとしたポルトガル宣教師たちに対する素朴な疑問。-2
 (ザビエルを初めとした宣教師たちに対する素朴な疑問。-1からの続きです。)

 もうひとつ、ポルトガルはスペインが南米で行ったような極端な暴力を東アジアで行わなかった、とありましたが、これには戦略的な意図があったようです。再度の引用になりますが

O∴H∴西洋魔術博物館
「隠れ切支丹 : 知られざる西洋秘教伝統」
より
 ザビエル来日当時、幸か不幸か日本は戦国時代であり、戦国大名が大童で血刀を振り回していた。五千から一万の兵員動員能力を有する大名も少なくなく、この状況下ではマラッカからの兵員海上輸送による日本の軍事制圧は不可能であった。むしろ大名たちをキリシタンに入信させることによる比較的穏健な文化侵略が是とされたのであり、以降イエズス会は有力大名に狙いを絞るトップ交渉をそつなく行っている。

 マラッカやゴアのような戦略的な拠点から遠かったせいか、北東アジアでポルトガルは、インド洋でのように軍事的に絶対的な優位を保てなかったようです。実際に1521、1522年に明(中国)にてっぴどくやられてしまったようですし。そのような中で上記のような有力大名を懐柔することを中心とした戦略があったんだと思います。
 また基本的にどのような考えでポルトガルが東方へ進出して来たかは、下記のようなことでしょう。これはポルトガルのみならず、後に日本にやって来たスペインやオランダも同じようなものだったと思われます。


「トメ・ピレス『東方諸国記』を読む」
より
 トメ・ピレス(引用者注:ポルトガル王室の公式使節として中国を訪問した薬種商人。「東方諸国記」の著者)にあっては、世界はポルトガルのものであり、自分たちのアジア進出はアジア征服以外の何者でもなかったこと、その事業は主イエス・キリストの御名において行われ、カトリック教を昂揚させ、イスラーム教を滅ぼすことにあるとしている。
 トメ・ピレスは、この書をすでにみた目次にある地域や人々がポルトガル王の征服の対象となるとして、書き記したといえる。この点で『東方諸国記』(トメ・ピレスによる16世紀“東方”の見聞記)は征服対象国の要覧といえる。

 上記のようなことが、信仰におけるある種の象徴としてではなく、軍事的行動を伴った上で現実に行われたわけです。

 またポルトガルによるキリスト教への改宗の仕方がスペインとは違ってた、とのご指摘もありましたが、イエズス会の進出が強まったことで、暴力的な改宗も辞さなくなったようです。ちょうどザビエルが日本にやってきた頃から、そのような変化が始まったようです(ザビエルもイエズス会の初期の重要なメンバーであったようですが…)。

亜細亜大学国際関係学部HP内
「ポルトガルとアジア(2)」
 増田義郎より
副王アルブケルケ(引用者注:ポルトガル人の植民地征服者。インドでの植民地総督にあたる)は,ヒンドゥー教徒の寺院や礼拝を禁止せず,ただサティー(未亡人の殉死)を禁じたにすぎなかった.それは,彼が,グジャラットのヒンドゥー商人や航海者の力を借りなくては,インド西部およびペルシャ湾のイスラム商人と取り引きできないことをよく知っていたからである.
 この状態が大きく変化したのは,1540年以後だった.トリエント宗教会議(1545―63年)の決定,および1536年の異端審判所の設立が,アジア布教におよぼした影響は大きかった.ポルトガル本国における異端取り締まりが強化されただけでなく,海外植民地における“異教”に対する王室の態度も一変した.(ポルトガル人が来る前から独自にキリスト教を信仰していた)アビシニア教会やインドのトマス派キリスト教徒は異端と烙印を押され,ポルトガルが支配を確立した地域,とくにインド西海岸やセイロン島低地部のポルトガルの要塞周辺の土地では,強制的な改宗がおこなわれた.1540年にはゴアのヒンドゥー教寺院が破壊され,ヒンドゥー教,イスラム教,仏教などを礼拝することが禁ぜられたが,逆に改宗者を優遇する政策も積極的にとられた.1542年にイエズス会士がゴアに到着し,新しい方法によって布教を開始したのも,この動きの一環であったと考えていい.1550年から1750年までのアジアにおける布教は,主としてイエズス会の手でおこなわれることになった.....
以上の変化に関しては,1567年にゴアで開かれた宗教会議が重要であり,この会議はトリエントの宗教会議の決定を受けて,同会議で規定されたローマ・カトリック教以外のすべての宗教は本質的に有害であるとの見解のもとに,ポルトガル王室はローマ・カトリック教を布教する義務があり,そのため国家の世俗的な力は教会の精神的な力を支持すべきであるが,布教は強制的手段によってはならない,という基本方針を定めた.
しかし,トリエント宗教会議の方針を,まったく暴力なしに実行することはそもそも不可能だった.ヒンドゥー教もイスラム教も,思想と神学にうらづけられた手ごわい宗教だった.力なしにこれを退け,抹殺することは不可能だった.教会は,1567年ポルトガルのインド副王が公布した政令によって,最初から暴力的手段を用いて現地宗教の抹殺をはかった.すなわち,すべての異教寺院の破壊,異教の祭司,神官,教師などの追放,『コーラン』など異教の聖典の焼却,儀礼的水浴の禁止,キリスト教以外の結婚式や行列の禁止,イスラム教から仏教,ヒンドゥー教への改宗,またはその逆の禁止,一夫一婦制の強制などがつぎつぎに政令によって布告された.キリスト教徒は異教徒といっしょの住居に住んではならず,彼らと商売取引以外の関係をもつことは許されなかった.ヒンドゥー教徒の家族の名簿が作られ,50人ずつ1週間ごとに教会か修道院へ行って説教を聞かなくてはならなかった.これらの禁令は,宗教会議が開かれるごとにきびしくなり,やがてイスラム寺院の破壊もはじまって,そのあとに教会や修道院が建設され,寺院の財産もそれらに移された.


NHK「その時歴史が動いた」番組紹介
「それでも民は祈り続けた
~島原の乱・キリシタンの悲劇~」
より
かつて島原はキリシタン大名・有馬氏の領国。領主の庇護のもと、宣教師の積極的な布教が行われ、戦乱の傷跡に苦しむ民衆は新しい宗教に救いを求める。しかし一方では、キリシタンは、仏教など“異教徒”に力づくで改宗を迫っていた事実が明らかになってきた。こうした改宗活動を扇動していたのが宣教師だった。イスパニアやポルトガルなどカトリック教国は、世界各地で植民地政策を進めていた。両国から資金援助を受けていた宣教師たちは、その戦略の遂行に大きく関与していた。島原の宣教師も有馬氏に交易で利益を与える一方、暴力をも容認する改宗活動を後押ししていた。
カトリック教国の侵略意図を知った幕府は禁教令を発布し、キリシタンに厳しい弾圧を行う。しかし、国家間の思惑など知らないキリシタンは簡単には信仰を捨てられず、ついに信仰の自由を求めて立ち上がる。幕府は、キリシタン蜂起の連鎖拡大と背後にあるカトリック教国の援軍を恐れ、12万人という大軍で徹底鎮圧を決行した

 上記のように、1545―63年ゴアでの宗教会議がきっかけで、異教に対する高圧的な布教が本格的に始まったようですね(ザビエルが日本にやってきたのは1549年です)。
 そして、16世紀から19世紀までの間に、ポルトガルも含めた欧米列強によって東アジアがどうなったかは歴史が語ってます(ただ明治以降、欧米の帝国主義に倣った日本が、やはり同じような海外膨張政策をとって東アジアを支配してしまったことも又事実ですが…)。切支丹禁制や鎖国をしていなければ当然日本も、その流れに巻き込まれたはずです。
 またポルトガル人が当初日本に売り込んだものは武器です。今風に言えば「死の商人」だったわけです。また日本の銀や金が目当てだったようですが、もし仮に伴天連追放令が無く貿易が続けられたとして、その後、日本国内の金銀が枯渇したり他のヨーロッパ列強と金銀貿易の利権の取り合いが始まっていたとしたら、ポルトガルがそれまでのような紳士的な態度を、日本に対して取り続けたかどうかは大いに疑問だと思います。

 性善説で欧米人を捉えるのもよろしいのですが、それって今日び跋扈してる「親米“ポチ”保守」にもつながる、欧米の言うことやってることは何でも正しい、とする日本人のナイーブなお人好し、言い換えればある種の愚かさ、に通ずるような気がしてしょうがありません。
 私個人的にはキリスト教系の幼稚園に通っていたせいで、聖書や賛美歌には幼い頃から親しんできました。しかし、その内容がいくら素晴らしいからといって、暴力を持ってまでしても他者に押し付けるというのは如何なものでしょうか? しかも、それが相手の持つ物質的な富を収奪することとセットになってしまっているのです。これではキリストの唱える謙譲の精神からも大きく外れてしまっています。
 ザビエル書簡集(全部読んだわけではありませんが)に通底しているのは、自分(=ザビエル)はキリストの教えを知っていることで高いところに立ち、一方キリストを知らず低きところにいる日本人を助けるという姿勢です。そこには日本の風土に根ざした日本人の伝統的信仰に対して同じ目線からの理解というものが感じられません。あくまでも自分(=ザビエル)が教師であり、日本人は生徒なのです(例は適当で無いかもしれませんが、同じような姿勢は、先日の外資ファンド・スティール・パートナーズの若い社長の記者会見にもありましたね)。
 今回はザビエルを初めとしたポルトガルの宣教師を例にしましたが、「キリスト教の福音を世界に伝える」という大義名分のもとで、欧米がこの500年、世界で何をやってきたかを多くの日本人が冷静な目でもっと知ったほうが良いように思いますが、いかがでしょうか。

(太字=全て引用者)

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by darsana-te2ha | 2007-06-17 00:25 | 世界情勢
2007年 06月 17日
ザビエルをはじめとしたポルトガル宣教師たちに対する素朴な疑問。-1
 先だって書かせていただいた「キリスト教が「新大陸」で行なってきた暴力。」に、キリスト教は南米ではひどいことをしたが、南米と違いポルトガルの宣教師が布教をした日本では平和的な布教をしていて、南米といっしょにするな、とのコメントをいただきました。そのコメントに対する当方のレスを元に、日本での切支丹が果たして「平和的」で純粋に宗教的な動機のみで布教をしていたのか検証してみたいと思います。

 まず、ザビエルがやって来た当時の日本の大きな歴史の流れは下記のようなものでした。

O∴H∴西洋魔術博物館
「隠れ切支丹 : 知られざる西洋秘教伝統」
より
 以下、キリシタン史における主要な出来事を年代順に並べる(青文字は世界史の重要事件、赤文字は日本史の重要事件)。

 1540年 イエズス会創立
 1549年 ザビエル来日
 1579年 ヴァリニャーノ来日
 1580年 スペイン、ポルトガルを併合
 1581年 オランダ独立
 1582年 天正少年使節派遣。
        本能寺の変にて信長死す。
 1587年 秀吉の伴天連追放令

 1588年 無敵艦隊の敗北、スペインの制海権喪失
 1592年 フランシスコ会、ドミニコ会、日本布教開始
 1596年 サンフェリペ号事件
 1597年 26聖人の殉教
 1598年 秀吉死す。
 1612年 旗本および直轄地の禁教令
 1613年 全国的禁教令
 1616年 家康死す。
 1636年 鎖国令発布
 1637年 島原の乱

  俗に3つのGといわれる。Gold、Glory、Gospel

 ザビエルを最初とする宣教師たちが日本に次々と上陸し、神の教えを説いてまわる背景を皮肉る言辞である。
 少なくともザビエルは栄光と福音のみが動機であっただろうが、その後の顔ぶれとなるともうひとつのGの影がつきまとっている。

 日本の読者にはザビエル来日から島原の乱までの経緯はおなじみであろう。この稿ではキリシタン弾圧に至る社会的経済的背景に触れるにとどめる。

 そもそも当時の布教活動は国家の布教保護権のもとに行われていた。これは国家が教団の布教活動を軍事的経済的に保障するかわりに、教団は国家の植民地政策に協力するという恐るべき契約である。スペインの場合でいえば、メキシコ、ペルー、マニラがこの契約の結果、聖俗一体の軍事征服のはてに植民地となっている。ポルトガルはゴア、マラッカ、マカオを入手している。

 ザビエル来日当時、幸か不幸か日本は戦国時代であり、戦国大名が大童で血刀を振り回していた。五千から一万の兵員動員能力を有する大名も少なくなく、この状況下ではマラッカからの兵員海上輸送による日本の軍事制圧は不可能であった。むしろ大名たちをキリシタンに入信させることによる比較的穏健な文化侵略が是とされたのであり、以降イエズス会は有力大名に狙いを絞るトップ交渉をそつなく行っている。


 ただし有力大名たちにも魂胆があった。宣教師たちとつきあう目的はおおむね海外貿易による利潤であり、さらには最新兵器の入手であった。いわゆるキリシタン大名と呼ばれる人種も前期後期に大別されるのであって、大友宗麟と高山右近では水と油である。

 カトリックの日本布教は1549年のザビエル来日に始まり、以降トルレス、ヴァリニャーノといった有能なイエズス会士の指導のもと、着実に進展していった。これは同時にイエズス会とポルトガルによる対日貿易および日明貿易仲介業の独占をも意味していたのであるが、1580年のスペインによるポルトガル併合の結果、スペイン系の修道会であるフランシスコ会、ドミニコ会等が日本進出を企画、既得権を主張するイエズス会とのあいだで暗闘を繰り広げるようになった。


 ザビエルがポルトガル王国とは一線を画す自由な立場で布教をしていた、とのご指摘もありました。ザビエル本人が当時、どこまでポルトガル王国の戦略を理解していたかは知る由もありません。しかし、当時のポルトガル王国による東方進出政策に乗った上で彼はアジアにやってきた筈です。ヨーロッパ列強による植民地化に於いての宣教師の役割は、先遣隊として現地の情報収集及び、現地に自分たちの味方を作る為の懐柔工作を行うこととされていたようです。そのようなバックグラウンドの中てザビエルは、ポルトガル王国が武力で制圧し奪ったインドでの重要な軍事的・貿易的拠点・ゴアを足がかりに日本へやってきたわけです。またゴアにいたアントニオ・ゴメス神父に下記のような手紙も送っていたそうです。

「れんだいこのブログ綴り」より
「神父が日本へ渡航する時には、インド総督が日本国王への親善とともに献呈できるような相当の額の金貨と贈り物を携えてきて下さい。もしも日本国王がわたしたちの信仰に帰依することになれぱ、ポルトガル国王にとっても、大きな物質的利益をもたらすであろうと神かけて信じているからです。堺は非常に大きな港で、沢山の商人と金持ちがいる町です。日本の他の地方よりも銀か金が沢山ありますので、この堺に商館を設けたらよいと思います」(書簡集第93)。
 「それで神父を乗せて来る船は胡椒をあまり積み込まないで、多くても80バレルまでにしなさい。なぜなら、前に述ぺたように、堺の港についた時、持ってきたのが少なけれぱ、日本でたいへんよく売れ、うんと金儲けが出来るからです」(書簡集第9)。

 植民地支配の先遣隊としての役割を大いに達成してると思わざるを得ない内容ではありませんか?

 ポルトガルによる情報収集活動については、大変優秀であったそうです。ただ、具体的な収集方法については、ライバル国であったスペインに追い越されないよう厳重に秘密が守られていたようです。

亜細亜大学国際関係学部HP内
「ポルトガルとアジア(1)」
増田義郎
より
ポルトガル人は,すぐれた情報収集のシステムを開発していて,それによって集めた材料にもとづき,的確な状況判断をおこない,現地の情勢に対応した行動をとることができたと思われる.ポルトガル王室は,スペインとの対抗関係から極度の秘密主義をとったため,詳細は不明だが,おそらくモロッコや西アフリカでの作戦や探険の体験を通じ,情報蒐集の独自の方法を身につけていたのだろう.公式使節として中国におもむく直前にトメ・ピレスが作成した『東方諸国記』Tome ..Pires,Suma Orientalは,南および東アジアの詳細な総覧だが,その詳細,正確かつ高度に分析的な記述を見ても,このことは容易に想像できる.....


株式日記と経済展望
「キリシタン大名たちは、ローマ教皇に忠誠を誓い、日本の『異教徒』と戦う『十字軍騎士』とされていったのである。」
より
とくに長崎から大分にいたる北九州地方の大名がキリシタン大名となり武器や火薬の援助を得て勢力を拡大し始めた。このことからもキリスト教の布教だけが目的ではなく、植民地支配のための軍事勢力でもあり軍事と宗教とは密接に一体化したものとなっていた。

彼らはまず最初に宣教師を送り込んで情報を探り出して本国に送る。つまり宣教師は諜報員として重要な役割があり、現代でも諜報員はもっとも優秀で最も忠誠心の高い人材が担っている。日本人達は彼らの教義や科学知識に対する知識を知りたがり、信長なども積極的に宣教師からの情報を受け入れた。


 以下「ザビエルを初めとした宣教師たちに対する素朴な疑問。-2」に続きます。

(太字=全て引用者)

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by darsana-te2ha | 2007-06-17 00:24 | 世界情勢